西表島のサガリバナは初夏を彩る風物詩

サガリバナを見るなら絶対、西表島!その理由を西表島に暮らすエコツアーガイドが皆さまにお教えします!

一夜花「サガリバナ」は儚さゆえの美しさ。

西表島のサガリバナ

 

西表島のいちばん良い季節は?

と聞かれると、オハナアウトフィッターズでは「サガリバナの季節」と答えます。時期は梅雨が明ける6月下旬から7月中旬の頃になります。

 

南西諸島に自生し咲く花ですが、西表島のサガリバナには独自の文化や歴史があります。これこそが、西表島でサガリバナのツアーが人気の理由。同じ沖縄でも、沖縄本島や宮古島、隣の石垣島とも違う景色が西表島で見られます。

 

オハナのツアーでは、サガリバナの魅力をもっと皆さまに知っていただきたいと思っています。たくさん漕いだりしませんが、サガリバナの魅力を知ってもらうには、それなりにゆっくりとした時間が必要なんです。

 

「旅の早起きは三文以上の徳」

 

西表島の真夏の夜に咲く一夜花「サガリバナ」に出会うためだけに、ぜひぜひ西表島には泊まりで遊びに来てください!

 

サガリバナを楽しむなら、早朝カヌーがおすすめ!!

西表島のサガリバナ

サガリバナを見に行くツアーはカヌーだけではありません。

 

カヌーで行くのが一般的ですが、もちろんカヌーだけが全てではなく、クルーズ(動力船)でいくツアーもあります。サガリバナを見たいけどカヌーに乗れないという方も安心してサガリバナを楽しむことができます!

 

ただ自然や他のツアーに配慮がないクルーズがあるのも事実で、高速で移動するためスクリューの引き波でせっかく浮かんでいる花を沈めてしまう…なんてことも少なからずあります。

 

散った花が水面に浮かぶことにもちゃんと理由がありますので、楽しませてもらったあとは、できるだけ自然のままに景色を留めておきたいですね。

 

そういった意味も含めて、動力が人力で移動する乗り物がサガリバナ鑑賞には適しています。

 

また、近年サップも多くなってきました。遊ぶことに特化したとても楽しい乗り物です。カヌーに似たところもありますが、長時間座った状態で花を観賞したり観察したりするには、座席がしっかりとしたカヌーにやや分があります。

 

同じようにサガリバナを楽しみに行くにも、目的が違えば乗り物も違ってきます。オハナのツアーでは、サガリバナを観賞するにはカヤックという乗り物がベストだと考えております。

 

サガリバナの本当の美しい見頃は?

西表島のサガリバナ

 

サガリバナツアーの開催時刻は5~8時が一般的です。…が、

 

この頃の日の出時刻は6時頃になるので、暗いうちに準備を始めて、東の空が明るんだ頃に出発します。ちょうどマングローブの川に浮かんでいる頃に空がピンクに染まり、サガリバナだけではなく、早朝のいい雰囲気も楽しめます。

 

サガリバナは朝が来て、活発に活動する虫が花に触ることで落花します。その理由はサガリバナに興味があり、よくよく観察しているガイドにしかわからないことがたくさんあるので、それはフィールドでのお話に。

 

8時までに帰るのは、皆さまの朝食の時刻と次に控えるツアーの準備があるからです。本音を言えばあと1時間はその場にいたいんです。サガリバナがもっとも水に浮かび美しい景色を見せるのは7~8時ですから。

 

もちろん潮や風、天気の影響もあるので、もっと言わせてもらえるのなら、期間中ベストな日は限定された数日だったりします。

 

日によってはデイツアーでも見ることができますが、沖縄の強い日差しを浴びると浮かんでいる花は萎れてしまい、朝の雰囲気とはまるで違います。

 

オハナのツアーでは、開花状況によって行く川や時間を変えていきます。なので、少しでも長く多くベストの日に、皆さまをフィールドへガイドすることができるんです。

 

もともと早朝こそ西表島がもっとも美しい姿を見せると勝手に思い込んでいるだけのことはあると自負しています(笑

なので、午前中いっぱいは...せめて時間をいただけると見てほしい景色をガイドできるので嬉しいです!

 

サガリバナをもっとも楽しめるツアーはこちら

→早朝サガリバナ+沢・滝遊び

 

サガリバナの開花するタイミング

西表島のサガリバナ

 

サガリバナはなぜ夜に咲くのでしょうか。

 

夜8時頃から開花を始めます。1時間ほどかけてゆっくりと、丸いガクに包まれた花は回転するように少しづつ中央に1本の雌しべと放射状に雄しべを広げていきます。

 

その瞬間が、花にとって最大の見せ場。(人間の目線ではなく)

フレッシュな甘い香りを放ち、生命感があふれる夜のサガリバナも一度は見ておくべきでしょう!あでやかな姿と甘い香りで誘われてくるのは、いったい何でしょう!?

 

 

つぼみも一定の大きさに膨らんだものが順次開花していきます。なのでできるだけ大きなつぼみがそろっている状態を日中に探しています。これも皆さまにグッドなコンディションでサガリバナを楽しんでいただくために必要なガイドの仕事です。

 

朝に見るサガリバナはすでに役目を終えた状態です。であれば、水面に浮かぶのは幻想的な風景は人を楽しませるため!?いえいえ、ちゃんと理由もあります。すべては生存競争の激しい自然世界で生き抜くための進化なんです。

 

ただ景色を楽しむのと、思いを馳せながら自然とふれあうのは大きく違って、オハナのツアーは後者でありたいと考えています。

 

また、川によって咲くタイミングが変わります。これもある程度は予測もできますし何となく理由もあると感じています。

 

自然のタイミングに合わせるということが、現代社会においてもっとも難しいことなのは承知の上で、皆さまからいただくお時間の中で、どれだけそのタイミングを合わせられるか、そこがガイドの腕の見せ所なんです!

 

西表島だけのエコツアーに参加しよう!

西表島のサガリバナ

 

近年では、観光資源になりうるということで沖縄の島々でサガリバナの植栽が進んでいます。美しい景色が気軽にみられることはとても良いことですね~!

 

ですが、西表島でカヌーに乗って出会うサガリバナの美しさはひと味もふた味も違います!

 

それはどれだけ西表島の人たちがサガリバナを大切に育ててきたか、実際に島に来てサガリバナを見に来てくれた人にしか感じることができないことだと思います。

 

西表島でも多くのサガリバナツアーが開催されますが、オハナのサガリバナは西表島ならではのオリジナルエコツアーです。皆さまとご一緒するガイドによってその中身は思いっきり違いますよ~!